風俗業界の制作会社としてWeb制作に関する事を中心に執筆してきましたが、風俗業界と題して、もっと幅広いテーマを執筆していこうと思っています。
第一弾の記事として、「都内でデリヘルを開業するなら」というテーマで執筆します。

ネットで調べた自己資金の安さに驚愕した

Googleで「デリヘル 開業資金」と検索すれば、大凡200〜500万円とHITする事が多いですが、それは開業させる事で儲けたい業者の言い分です。
本当は3,000万円は確保しないと厳しいと言われています。

デリヘルの開業資金の内訳

都内、例えば池袋エリアを拠点としたデリヘルを開業すると仮定した場合の試算です。

開業前資金

項目 概要 金額
物件取得費 1LDKの待機所兼営業事務所 150万円
什器、備品 PCや事務所家具、ローション等 50万円
行政届出 行政書士へ委任 10万円
HP制作費 CMS含む 30万円
車両費用 中古車 50万円
計 290万円

運転資金

項目 概要 金額
集客広告 ポータルサイト出稿費用 100万円
求人広告 求人ポータル出稿費用 100万円
地代家賃 事務所家賃及び駐車場代 20万円
通信費 HP/電話/携帯 10万円
雑費等 光熱費や消耗品等 20万円
人件費 男性スタッフ給与 30万円
営業費用 女子給及びスカウトバック 310万円
計 590万円

営業費を算出する為の風俗のお金の話

何故、開業資金3,000万円と試算されるのか御理解頂く為にも、先ずは風俗店の会計を説明します。

風俗店の売上の構成

風俗店の売上の100%は、お客様から頂くプレイ料金で占められています。
この点は皆様の想像通りと思います。

風俗店の営業費の構成

一般的な風俗店では、売上に対しての50%が女の子の取り分です。
利用料金が20,000円であれば、女の子の報酬は10,000円となる事が通常です。

使わない風俗店も有りますが、多くはスカウトマンに女性の紹介を頼っています。
スカウトマンを使うと、女子報酬の15%がスカウトマンに対するスカウトバックと成ります。
女の子の報酬が10,000円であれば、1,500円がスカウトバック報酬です。

こういうルールが風俗業界では多いのですが、これは実績ある繁盛店だけの話です。

スカウトマンは繁盛店にしか女の子を紹介しない

貴方がスカウトマンになったと仮定して考えれば、とても明確に分かり易いと思いますが
新規オープンで客もいない、誰も知らない店に女の子を紹介しても、売上が発生するとは思えず
即ち、新店に紹介してもスカウトバックが生まれないと思われてしまいます。

新店であっても紹介してくれる保障という制度

もし紹介された女の子に仕事が一本も付かない場合であっても、
女の子に設定した金額を報酬として支給する制度を「保障」と呼んでいます。

例えば日当3万円保障の場合、例え仕事がゼロでも3万円の支給と成ります。
仮に1本20,000円の仕事が1本ついて、報酬は10,000円だった場合は「保障割れ」となり
差額となる20,000円を補填するという計算になります。

更に、スカウトバックも保障に対して要求される事と成ります。
日当3万円保障の場合、4,500円がスカウトバック対象と計算されます。

保障を打つ事で新店であってもスカウトが紹介してくれるように成ります。

開業初月の試算

開業して初月は1日1本か2本仕事が受けられれば良い方です。
日当保障3万円の女の子を1日3人出勤させた場合、

収入
項目 単価 個数 期間 金額
売上 20,000 1 ~ 2本 30日 900,000円
支出
項目 単価 個数 期間 金額
女子給 10,000 1 ~ 2本 30日 450,000円
保証 30,000 3人 30日 2,250,000円
スカウト 4,500 3人 30日 405,000円
その他 -- -- -- 2,800,000円

※保証は女子給支給分を差し引いて計算しています
※その他は運転資金の内訳の合算です

恐らく初月は500万円ほどの赤字を算出します。
広告を出稿し続ければ、客も増えてリピーターも生まれ、売上は上がると予想出来ます。
同様に求人広告も出し続ければ、保障の無い女の子も入店していく事で、赤字幅は圧縮されていき、黒字転換する時期はやって来るはずです。

とは言え、半年以上は赤字が続くとすれば、3,000万円の開業資金と試算されます。

開業資金を抑える方法

目標から遡って考えれば、「売上を上げる」か「保障を減らす」の2点の目標しか存在しません。
その目標を達成させる方法としての提案です。

フランチャイズとして大手グループ傘下に入る

求人よりも営業的集客効果が非常に高く、売上を上げる目標を満たすアプローチ方法です。
ブランド全体での広告の恩恵を預かり、既存店のユーザーも途端に顕在客となり得る為です。

一方の求人効果についても、ブランドとしての信頼感が高い為に有利になる事は確かですが、
スカウトマンからすれば新店に変わらない為、保障の有無には影響しないと思われます。

関連:【全国網羅】風俗フランチャイズ比較まとめ

既に営業している風俗店を買収する

資金ショートしそうな風俗店など、数百万円で購入できるケースは多々有ります。
当然、経営が上手く行ってないので、そのまま引き継いでもリスクも継続します。

然し、既存客という大切な資産を引き継げる為、
広告資金を投入、Webサイトのリニューアル等の営業投資を行えば、改善も目指せますが
求人面ではFC同様に保障の有無には影響しないと思われます。

電話番号さえ有れば、当社のシステムからマーケティング可能です。
関連:風俗店でSMS一斉配信を使った集客システム

特殊なコンセプトに絞った求人戦略

スカウトマンが紹介し辛い、風俗店の面接に落ちる子を集めたコンセプト店で有れば
「保障」を打たずに女の子を集める事が出来るように成ります。例えば

  • 全身にタトゥーが入った女の子の風俗専門店
  • 太った女の子だけしか在籍しないデブ専風俗

多くの風俗店での採用基準を満たさない女の子で有れば集めやすい事は確かです。
求人効果は非常に高いのですが、反面集客ではニーズが限られ「売上」にはマイナスですが
保証無しでも女子が集めやすい事は確かです。

風俗店の新規開業は90%以上失敗する

当社の顧客管理システム導入店舗の統計で、新規率は僅か11%程度です。
つまり、殆どの売上はリピーターによって構成されております。

それだけ新規開業は厳しい状況であり、赤字に耐え続けるという事が求められます。
面白いアイディアで所謂、「一発当てる」可能性もありますが、経営としては不正解です。